■「リッチでモダン」
今回は「リッチでモダン」について。
■リッチでモダン
やっぱりこれも同様に
collectionnine.hatenablog.com
「あくまでスタイリングとして捉えてどうするか」を考えてのアプローチ。
直接的にデニムのデザインに
リッチでモダンな雰囲気を付け加えるというアプローチはせずに
リッチでモダンな服に対して
うまいこと寄り添ってくれるデニムとしての
役割を果たしてくれるかどうか。
どちらかというと
引き立て役の存在でいてほしい。
リッチでモダンな服を例えるなら
■HELMUT LANG(本人期)
大きく分けてこの２つのブランド。
(もちろん他にもありますが、また別記事で詳しく)
■HELMUT LANG(本人期)
＊シワシワなのはすみません、着まくってる証。（売り物でもない）
日常使いもできるし、
本当に必要な服が多い。
うまくハマれば、
ワンランク、いや２ランク上を行く。
ニットアイテム、
シャツアイテム、
ミリタリーアイテム、
それぞれのアイテムに対して
しっかりブランドのフィルターかかっているから
服としての佇まいそのものが「リッチでモダン」。
「商品」ではなく
「作品」みたいなオーラが漂ってる。
下手すると着られてしまう危険性も十分あるけれど、
トップスにこれらのアイテムが来たとき
安心して履けるデニム＝それこそがリッチでモダンだ
という感じ。
そんなことを考えていると
「こうしたい」ってことよりも
「こうしたくない」が先に見えてきて
頭がグルグル回転していく。
独特なシルエット？
立体裁断だったりそういった類。
それは永く愛されるのか疑問。
イヤ。
フツーのストレート？
それなら５０１でいい。
501を再現しました系買うなら
頑張ってオリジナル買いに古着屋に行く。
イヤ。
バックポケットにステッチ？
必要なし。
何処のブランドかわからないくらいがいい。
イヤ。
こういったことをどんどん削ぎ落していく。
でも、これは、
やるべきことをした上での話。
型起こしに関しては徹底する。
目に見えたモノが見える訳ではないから
一番わかりづらいところではあるけれど
ここにこだわってるブランドと
こだわってないブランドの差が
実はものすごく出る部分。
ウチが型起こしで重要視したのは
■腰で履いても、ジャストで履いても
どちらでも雰囲気を醸し出せるくらいの股上の深さ
■股上とワタリ幅のバランス
■股上の頂点から膝に向けてのインシームラインのエグリ角度
■膝から裾に向かってのストレート感
■靴を選ばない裾幅(スリムでもok)
これらすべての要素がクリアできたら
カジュアルでもモードでも
どちらでもいけてしまうデニムが完成する。
「ハイカジュアル」であり「リッチでモダン」
これこそが存分に永く愛せるデニムだ。
